Society5.0は自己組織化だと言われています。
自己組織化という言葉は、元々は生物学や物質学由来の言葉で、意味するところは「本来意思を持たないはずの細胞や分子があたかも意思を持っているかの如く、集団を形成する様。」ということだそうです。それを人間社会に置き換えてみると「家を最小単位とした新しいコミュニティ中心の暮らし。」ということになります。
このことはSociety4.0(情報化)以前の私たちの生活を考えてみるとよくわかります。以前の私たちの生活は住職近接という言葉に表されているように、職場を中心に居を構える定住型の生活でした。「郊外」」とか、「ドーナツ化現象」といった言葉はこうした時代に生まれました。
一方、Society5.0の時代では、IoTが進展し、それをパンデミックが後押しする格好となり、私たちの生活は職場の位置に捉われずに居を構えることができるようになりました。そうなると、居を構える場所には、私たちそれぞれの嗜好性・趣向性が重要視されることになります。
私は、葉山に住んでもう20年近くなりますが、私の周りに住んでいる人たちと話をするとやはり「自然が好き。海や山に囲まれた生活をしたい。」という人が多いです。
「自己組織化社会=家を最小単位とした新しいコミュニティ中心の暮らし」というのはそういうことです。
首都圏から転出し、地方に住み出す人が後を絶たないという状況の今、この自己組織化社会を実現していくことこそが、これからの私たちの生活のプラットフォームになっていくのだと思います。
ちなみに写真はニュージーランド・ワナカ湖にある有名な木の写真です。葉山も大好きですが、いつかワナカ湖の周辺に住みたいと思っています。